NuRO 使用済燃料再処理・廃炉推進機構
核燃料サイクルのメリット

 使用済燃料再処理・廃炉推進機構が再処理事業MOX燃料加工事業を確実に進め、全国の原子力発電所でプルサーマルを行うことには、使い終わった燃料(使用済燃料)を再処理せずに直接処分(そのまま廃棄物として処分)する場合に比べて、3つのメリットがあります。

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核燃料サイクルの3つのメリット

(1)エネルギー資源を有効利用する

 核燃料サイクルを進め、限りある資源を有効に利用することは、資源の乏しい日本にとって極めて重要な取組みです。
 また、準国産エネルギーに位置づけられるウランやプルトニウムを再利用することにより、海外へのエネルギー依存度低減を図ることができ、エネルギー安全保障を確保する観点からも重要な役割を果たすことが期待されています。

(2)高レベル放射性廃棄物の量を減らす

 使用済燃料を再処理した後に残る、放射能レベルの高い廃液を、ガラス原料と高温で溶かし合わせ固めたものをガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)といいます。
ガラス固化体は最終的に地層処分されますが、使用済燃料を再処理せずに直接処分する場合に比べて、高レベル放射性廃棄物の量を約4分の1に減らすことができます。

(3)有害度(放射能レベル)が低減される期間を短くする

 使用済燃料を再処理することにより、ガラス固化体にはウランやプルトニウムがほとんど含まれていないため、使用済燃料を再処理せずに直接処分する場合に比べて、放射性廃棄物の有害度(放射能レベル)が天然ウラン並みに十分低くなるまでの期間を約12分の1に短くすることができます。

図:3つのメリット

出典:資源エネルギー庁パンフレット『さいくるアイ』を基に作成

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