日本の原子力政策における廃炉の位置づけ
エネルギー基本計画(2025年2月閣議決定)より抜粋
2025年2月に閣議決定されたエネルギー基本計画(P37~P39)にも、廃炉の推進が原子力を長期的に利用していくにあたって重要な課題である旨が記載されています。
(c)円滑かつ着実な廃炉の推進
国内では、東京電力福島第一原子力発電所を除き、18基の原子炉の廃止決定が行われており、今後順次廃止措置が本格化すると見込まれている。浜岡原子力発電所1号機及び2号機においては、国内初となる原子炉領域の解体撤去の申請が2024年12月に認可された。こうした中、我が国全体の廃炉を円滑かつ着実に進めるため、使用済燃料再処理・廃炉推進機構(NuRO)が廃炉推進業務として、廃炉の総合的マネジメントを行うこととし、事業者が廃炉拠出金をNuROに納付する制度を導入した。NuROは、廃炉の円滑化や効率化に向けて、今後取組の充実化を進めることとなる。
廃炉等に伴って生じる廃棄物は、低レベル放射性廃棄物の処分場確保を含めた処理・処分を、発生者責任の原則の下、原子力事業者等が着実に進めることを基本としつつ、国として、その円滑な実現に向けた戦略を検討し、必要なサポートや指導を行う。特に、クリアランス物については、廃止措置の円滑化及び資源の有効活用の観点から、フリーリリース※に向けたロードマップを策定するとともに、電炉メーカー等の協力も得ながら、より需要規模の大きい建材加工に取り組み、更なる再利用先の拡大を進め、早期のフリーリリースを実現する。加えて、クリアランス物の検認の効率化に向けて、集中処理事業等の取組の支援を行い、関係者と連携して進めていく。
※フリーリリースとはクリアランス物が一般市場に流通することです。現在は電気事業者などが自主的に用途を限定のうえ再利用し、一般市場に流通することがないよう運用されています。(NuROによる補足説明)